ニュースレター 第28号 2009年4月発行 |
「岐阜・九条の会」事務局 〒500-8812岐阜市美江寺町1−5 |
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平和のつどい−−骨格が決まりました!
賛同者の皆さん、お変わりありませんか。ソマリア海への自衛艦派遣、海賊対処法、自衛隊海外派兵恒久法など、憲法9条の精神は傷つけられています。しかし、還暦を超えた9条は、イラク派兵は違憲とする名古屋高裁判決を勝ち取るなど、けなげに頑張っています。
「岐阜・九条の会」では、皆さんの協力を得て、全国的に有名になった「サロン九条」をはじめ、活動を持続的に行ってきました。そして、この秋には、「平和のつどい」を行い、そのプレ企画として、連続講座も設定しました。世界の宝9条をひろく市民に拡げ、活かしていくよう力を合わせ前進しましょう。
とき 11月3日(憲法公布記念日)午後1時〜 ところ 岐阜市民会館大ホール メインゲスト 谷山博史さん (日本国際ボランティアセンター<JVC>代表理事) |
<プロフィール>
1958年生まれ。中央大学大学院卒。 1985年からボランティアとしてJVCに参加。
1986年よりタイ・カンボジア国境の難民キャンプでの活動を開始する。その後ラオス、カンボジアで
現地代表として農村生活改善に携わる。1993年よりJVC事務局長を担い、2002年よりアフガニ
スタン現地代表。2006年11月より代表理事。組織の大黒柱として内外で活動。
*メインゲストについては、さまざまな意見・要望がありましたが、昨年の第3回「九条の会全国交流会」でのすばらしい特別報告、秋の情勢の展開見通しなどから、谷山さんに依頼することになりました。
【 11.3つどい実行委員長挨拶 】 平方浩介(代表呼びかけ人・児童文学作家)
相手を理解しようとする努力無くして、そこにへいわは有り得ません。ソマリアという所への理解無くして、<カイゾク>と呼ばれる人たちは居なくなりませんし、同じように、<不安定の孤>と言われる所に住む多く
のアラブの人たちへの理解を抜きにして“テロ撲滅!”などと叫んでも全く無駄です。アメリカのイラク戦争よい例です。今回お招きする谷山博史さんの体験的知識は、私たち(この国)の、アフガニスタンへの向かい方を丁寧に教えてくれると思います。 皆さんとともに、11月3日の平和のつどいをぜひ成功させたいと思います。 どうかよろしくご協力お願いします。
第1回実行委員会 4月22日(水)午後7:00〜
岐阜県教育会館2F(美江寺町1)
ご協力いただける方、気軽にぜひ出席願います。以後、毎月第4水曜日に行います。よろしく。
連続講座:討論会 “平和へのアプローチ”
―― 11.3 平和のつどい プレ企画 ――
ソマリア、アフガンなどへの自衛隊の派遣など、平和を脅かす最近の動向を
第1回
教育は平和にどうつながるか? 5月23日(土) pm 1:30〜4:00 ハートフルスクエアーG・研修室 <講師> 中嶋 哲彦氏 (名大教授・前犬山市教育委員) 「全国学力テストと平和に生きる権利」 |
第4回 国際平和を確立するには? 8月22日(土) pm 1:30〜4:00 ワークプラザ岐阜・4F中会議室 <講師> 五井 泰弘氏 (ペシャワール会・全国理事) 「アフガンの復興とは?」 |
第2回 芸術は平和と無関係か? 6月27日(土) pm 1:30〜4:00 岐阜市民会館2階・大集会室 <講師> 古川 秀昭氏 (岐阜県美術館長・画家) 「美術は平和を祈り求める戦いの形」 |
第5回 平和へのメディアの役割とは? 9月26日(土) pm 1:30〜4:00 ワークプラザ岐阜・4F中会議室 <講師> 野 春広氏 (東海学園大教授・元NHKアナ) 「自衛隊の海外派遣報道をめぐって」 |
第3回 科学は平和に寄与できるのか? 7月25日(土) pm 1:30〜4:00 ハートフルスクエアーG・研修室 <講師> 丹生 潔氏 (名大名誉教授・素粒子物理学) 「小林・益川に続く成果をあげるには …平和とともに何が必要か?」 |
○ 駐車可能台数は少ないので、できるか ぎりバスなどでお越し下さい。 ○シリーズ事前協力券を入手願います *詳細はチラシをご覧下さい! |
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平和のつどいを成功させるために・・・この機会に多くの人との対話をすすめましょう!
● オバマ大統領は、イラクは撤退するが、アフガニスタンの「平和のために」、すでに兵力を増強しています。イラク戦争の経過も含め、それでよいのかを話し合いましょう。
● 日本政府もここぞとばかりに、まず財政援助し、自衛隊派遣をねらっています。今後、総選挙がらみで、自衛隊派遣問題とアフガニスタン問題が大きく浮かび上がってくるでしょう。ソマリア「海賊」退治への自衛隊派遣も含め、それでよいのかを対話しましょう。
● その際、まずイラクはいまどうなっているのか、アフガニスタンはどうなっているのか、これらについての状況をリアルに捉えることが必要です。そのためには、今回の谷山さんとJVCの現地活動や新しい情報をできるだけ入手し、対話することにしましょう。
● 昨年の11/3つどいでは、高遠菜穂子さんから「丸腰の精神=九条の精神」の大切さを強く印象づけられました。今回はそれをさらに発展させるために、多くの方と対話し、武力では平和は確立できない、という考え方を広げ、深める機会にしましょう。
2009年憲法月間 岐阜阜県内の「九条の会」一斉行動がまとまりました
5月3日を中心に4月〜6月にかけての岐阜県内のさまざまな九(9)条の会は、思想・信条・党派などを超えて、<憲法は変えたらあかん!>で一致して行動します。岐阜・九条の会ではこれら県下の行動計画を集め、ポスター=チラシを作成しました。
岐阜地区15組織、西濃4組織、中濃6組織、東濃10組織、飛騨4組織、計39組織の多様な活動企画が紹介されています。各人、所属組織に関係なく、各活動に協力しあいましょう。
* 原版はすてきなカラーです。事務局までお問い合わせください。
新しいパネル宣伝活動を始めました・・さらにたくさん参加を!
・・・ 「岐阜・九条の会」 と 「長森・日野九条の会」 が共同で・・・
3月9日午前7時過ぎ、9の日を記念し、「岐阜・九条の会」と地元「長森・日野九条の会」が共同して、JR高山線長森駅前のあぜ道で、乗客、乗降客を対象に、宣伝活動を行いました。
突然「憲法9条を守れ!」「自衛隊を海外へ派兵するな」と書かれた22枚の」パネルが見通しのよい農地に現れ、「おはようございます」「行ってらっしゃい」と声も掛けたりして注目を集めました。近くに高校もあるので高校生の通行も多く、中には寄ってきて写真を撮ったりする生徒もいました。
また、「赤い字が目立つ、緑はあまりよくない」とパネルの批評をしてくれたり、列車が駅を発車するとき手を振る人もいました。
気楽にできる行動として、会では毎月9日に続けることにし、4月9日も行いました。
県下各地にも広がると、反響も大きいのですが、いかがでしょう。各地域の会、グループにもパネルをお貸しします。まずは試しに、9日に顔を題して下さい。
事務局の体制を拡充、世話人会も定期化しました
1月の第46回世話人会で、事務局体制の拡充と、世話人会の定期化を決め、運営しています。
世話人会は、できるかぎり多数の方の意見をくみとることとし、毎月第4水曜日夜に開催することなりました。どうか、気軽に顔をだし、意見を述べて下さるよう、お願いします。
“サロン9条” ますます快調です・・気軽に顔を!
毎週火曜日(第4火曜日はお休み)午後2時から、岐阜合同法律事務所3F会議室で行っています。
◆ 4月14日(火) 126回 「『ハンナのカバン』が語るもの」 話題提供:安藤富雄さん
◆ 4月21日(火) 127回 「反戦川柳作家 鶴 彬について」 話題提供:牧野光陽さん
*5月は12日、19日に行います。
4月7日(火)第125回
「真の貧困と、その先にある真の豊かさ」
話題提供:天池洋介さん
個人加盟の組合である岐阜青年ユニオンに携わっておられる青年、天池さんが登場。現在の青年の困難状況を労働と貧困問題の視覚から話されました。話の筋は一貫していて、たいへんすばらしい話でした。(詳報後日)
3月17日(火)第124回「長良川に徳山ダムの水はいらない」 話題提供:粕谷豊樹さん
長良川河口堰のゲートが閉まって、今年で14年目。「川の自然な流れをせき止めては、死んだ川になってしまう」「ゲートを上げてください」と、長年運動を続けてきた粕谷さんが、長良川と公共工事の現状を報告しました。それは驚くべき内容でした。
徳山ダムに始まった長良川の人工化計画は、河口堰だけでなく、木曽川・揖斐川をつなぐ導水路や、内ケ谷ダムなどさらなる建設工事が予定されていること。治水や利水、発電などの効用はわずかで、水環境や生態系を破壊する弊害のほうが圧倒的に大きいこと。なにより、巨額な工事費負担に、岐阜県も市町村も苦しんでいること。それでも建設工事費を使い切る、官僚の体質が改まらないこと…。とりわけ、全国の一級河川で、長良川の人工化率(護岸工事含む)はダントツの85%であることに、参加者は仰天していました。
「長良川は美しいけれど、不幸な川なんです」という粕谷さんの言葉が印象的でした。
ただし、人々の環境への意識が高まっていることや、全国各地で『ダム見直し』の方針を打ち出す知事が出ていることなど、良い材料もあります。地元の大切な川を守るために協力していこう、と話し合いました。
3月10日(火) 第123回 「写真集<戦跡巡礼><伝承真桑文楽>について」
話題提供:八木正司さん
岐阜のリアリズム写真集団を長年支えてこられた八木正司がこのほど写真集「伝承 真桑文楽」をJRP出版局から出版されたのを受けて、八木さんをお招きしてお話を聞いた。八木さんは40年以上撮り続けてきた中から写真集に取り上げた写真をプロジェクターで映し出しながら、真桑文楽の興亡の歴史、かしらと人形、上演外題、奉納上演や舞台、受け継ぐ人たちと様々な角度からこの農村芸能を分かりやすく説明された。年に一度の公演のため、農繁期でもわずかな暇を見ての稽古、大阪文楽協会の指導、継承者不足から婦人部の参加、小中学校児童生徒の取り組みなど継承の努力と困難さもよく伝わってきた。
後半は、出版経過や用紙やインクなど編集の手法、地方文楽や歌舞伎上演・舞台、歌舞伎と文楽の相違、恐慌・戦時期の中断、女性の参加などに話が広がり、加納天満宮山車人形の復活などの活動に貢献されたことも話題になった。いつもと違う心和らぐテーマ、「戦跡巡礼」は次の機会にということになった。15人の参加。